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うつ病・治りました~完治を目指して~

うつ病と診断され、閉鎖病棟に入院もしていましたが、マインドフルネス心理療法と出会い、呼吸法・運動などを実践して回復しました。再発に気をつけながら生活をしています。 うつ病で悩まれている方の何かの参考になれば幸いです。

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閉鎖病棟

テレビでは、癌や難病に指定された病気を患った患者さんをテーマにしたドラマなどがあります。
多くの方にその患者さんのつらさを知ってもらう事で、研究が進んで行くケースもありますから、素晴らしい事だと最近つくづく思います。
こういうドラマを見ると、最近はすぐに泣いてしまいますが・・・
(うつ病になると本当に涙もろくなるのでしょうか・・・)

健常者として普通に生活を送っていると、
精神疾患を患っている方や、身体障害者の方々に対して、
大変だろうと思う事はあっても、
その患者さんの本当のつらさは理解できていないものですね。

私が、精神科へ受診したのは、家族の勧めがあったからです。
様子がおかしいと思われていたらしく、ずっと受診を勧められていましたが、
やはり、偏見があるのですね。あと、偏見からくるプライドも・・・
それでも仕事はしなければと思っていると、次第に悪化していった様子で、
私の場合は、とにかく、よく泣いていたそうです。
(実はあまり覚えていません)
強く勧められて、やっと心療内科へ行きました。
うつ病と診断され、薬を処方してもらい、しばらくは仕事をしながら通院していました。その後、当初の心療内科は、信用出来ない部分があったので、クリニックを変えています。

しかし、症状が良くならず、気力も限界にきていたらしく、仕事が出来なくなり、入院を勧められました。
この時の私の状態は、非常に希死念慮が強く、危険だったらしく、医師が家族とよく連絡を取ってくれていたそうです。(良心的なお医者様です)
薬の調整がやり易いからという理由で、入院は良いとも言われましたが、
私に対しての説得となぐさめも大分あったのだと今になって思います。

入院先の病院を事前に見学させてもらい、
とうとう転院して病院に入院する事となりました。
初めて体験する、閉鎖病棟です・・・
ずいぶん昔に、内科などで一般病棟の入院の経験はありますが、精神科は初体験です。

最初に感じた印象は、
自分の知らない世界が、こんな身近にあったのだという事です。
(こういう印象を持つ事自体が偏見ですね・・・)

病院によって、当然様子が異なると思いますが、大体の精神科の病院は
開放の病棟と、閉鎖の病棟に分けられていると思います。
開放は、その言葉通り、病棟の出入り口が開放されていて、患者が自由に出入りできます。閉鎖は、ドアがあり許可無く出入りできません。
私は入退院を2度繰り返していますが、どちらも閉鎖病棟でした。
(それだけ要注意人物だったのでしょう・・・)
病院へ初めて入院する時は、必ず見学をさせてもらってからの方が良いと思います。見学も拒否するような病院は、あまり良くないかもしれません。
また、病院の機能評価というものも参考になると思います。気休め程度だと私は思っていますが、
偶然(おそらく家族が入院先を厳選してくれたのだと思います)、私の入院先が最高の評価を受けており、いくつかの病院の入院を経験された患者さんのほとんどが、一番過ごしやすいという意見でした。


入院先では、このような生活でした。

6:00 起床
6:30 ラジオ体操(強制では無いです)
7:00 朝食
食後の薬を服用

自由時間

・定期的に、作業訓練のようなプログラム(訓練と言っても少しワードで文章を打つ練習か、習字、絵画等、強制では無いので基本的に自由。寝ている事もありました。)
・ヨガをやったり、卓球などもありました。
自由参加です。ちなみに私はヨガは皆勤です。

12:00 昼食
食後の薬を服用

自由時間

2週間に一度か二度くらい2時間ほどカラオケ。
(これは楽しかったです)

18:00 夕食
食後の薬を服用

自由時間

20:30 寝前の薬を服用
21:00 消灯

以降、30分置きくらいに看護師さんが各部屋を見回りに来ます。翌朝まで。



こんな毎日ですね。
一見、とても楽そうに見えますね・・・
ですが、閉鎖病棟なので病棟から外へは出る事が出来ません。
常に病棟の出入り口のドアには鍵がかけられているので、本当に閉鎖されています。
売店に用事があれば、看護師さんと同伴で出る事は出来ます。
(落ち着いてきて、担当医が外出の許可を出してくれれば、単独で出る事は出来ます。この外出許可を貰うのに、患者は必死になります・・・)
携帯電話もスタッフステーションに預ける形で、基本的に病棟内での使用は出来ません。
(今の携帯はネットに繋げる事もできる為、少しでも治療の妨げにならないように、
との事です。携帯は、病院によって対応が異なるようですが)
最初はなかなか慣れなかったのを覚えています。
誰とも話す元気も無く、ただ、時間の経過に身を任せているだけでした。

また、うつ病に限らず、
躁鬱、統合失調症、パニック障害、注意欠陥多動性障害・・・etc
一緒の病棟にいますから、結構にぎやかな時も多いですね・・・
少し慣れてくると、話しをしながら薬の情報交換などもやっていました。
(実は、入院中に日記を毎日付けていました。いつかじっくり読み返して笑えるようになりたいと思っています)

閉鎖入院は、とにかくゆっくり休む事が目的のようです。
確かに、落ち着くことはできた記憶はあります。
また、薬の調整がし易いというメリットもあるようです。
入院中に何か違和感があれば、看護師に相談して、すぐに先生へ電話をかけてくれます。

ただ、入院が長すぎるのは問題があるようです。
症状によっても全く異なりますから、当然個人差はあります。
うつ病の場合は落ち着いてきて、平常心が保てるようになってきたらあまり長く入院し過ぎない方が良いようです。
少し元気になってきたら、体を慣らしていく意味で、なるべく早く退院して外の世界に慣れていく方が良いと、聞きます。
うつ病で入院する目的は、あくまでも緊急避難です。


入院生活に慣れてしまうと、後が大変なようです。
私は少し慣れそうになっていました。
確かに、何もしなくても、3食昼寝付きです。
稀にですが、そんなに病気の症状が酷くないのに、家よりも居心地が良いからという理由で病院に住んでいるような方もいらっしゃいます。
人の自由ですから、それはそれで良いのかもしれませんが。




私は、薬との相性が悪く(三環系、SSRI、SNRI、全てダメでした)、
入院中に薬の副作用にはかなり苦しめられていましたので、
入院=薬の副作用との戦い
というイメージが残っていますが、
色々な患者さんに会う事ができ、色々な病気の症状を知る事ができ、
こんなにも苦しんでいる患者さんが多くいるのかと、想像以上に驚かされました。

自ら入院してみて、様々な重い症状を持った患者さんと、色々な話しをするうちに、いつの間にか、精神疾患を患っている患者さん、身障者の方々に対する見方、考え方が変わりますね。以前は、そういう方々と出会っても、どう接して良いか分からなかったのですが・・・


少し付け足します。
(間違っていたらすみませんが)

ご存知の方も多いかと思いますが、
最近の病院には、「DPC」や「まるめ」というシステムを導入しているところが増えています。

私の記憶では、
「DPC」は、診断群別(おそらく診断名によって分類するのではないかと)に入院中の治療費が決められています。

「まるめ」は、病棟ごとに治療費が決められています。同じ病棟に入院している患者すべてに同じ治療費が請求される仕組みになっています。

こんな制度が出来てきた理由には、不必要に患者を薬漬けにしないように、
患者の金銭的な負担を少しでも軽減して療養しやすいようにとの考えからだそうです。
ただ、食事代や個室の差額などは別途請求されるはずです。
また、退院すると普通の外来になりますので、適用はされません。

私が入院した病院は偶然「まるめ」を導入していました。
確かに入院費は助かりました。
治療費が固定しているという事は、不必要な薬を出される心配が無いですし、入院中は安心できました。
病気になると、やはり金銭面の心配も出てきます。
精神科ではなくても、何かあった時の為にこういう病院をチェックしておくのも悪くないかもしれません。

 

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プロフィール

HN:
はちみつ
性別:
男性
職業:
社会復帰をして現在会社員
趣味:
犬、ドラマ・映画鑑賞、水泳
自己紹介:
30代。
2006年に家族の不幸がきっかけで仕事が出来なくなり、うつ状態と診断される。
前職は休職後、退職となり、
約2年間治療に専念。
症状としては、抑うつ、自律神経失調症。
一時は、統合失調症も併発。
薬の副作用に悩まされ、
(薬を信用していない事もあり)
薬に頼らない病気の克服を目指してきました。
最近は症状もなくなり、
社会復帰(再就職)をして再発に気を付けながら生活をしています。
うつは治る病気だと、よく言われます。
その通りだと思いますが、
ただ薬を服用して休んでいてもなかなか回復に向かわないと感じている方は多いのではないでしょうか。
私は、適切な治療と、克服のための行動が重要だと思っています。
私のブログが何かのお役に立てると幸いです。

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