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うつ病・治りました~完治を目指して~

うつ病と診断され、閉鎖病棟に入院もしていましたが、マインドフルネス心理療法と出会い、呼吸法・運動などを実践して回復しました。再発に気をつけながら生活をしています。 うつ病で悩まれている方の何かの参考になれば幸いです。

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人生、一からやり直し

病気などの理由で仕事を辞めると、
誰でもこれまでの人生について考えるものです。
うつになると、
「自分を見つめなおして」とか、
「人生、一からやり直す気持ちで」とよく言われますが、
なかなかこれは理解し難いです。

私も嫌というほど自分と向き合ってきましたが、
何のために学校で一生懸命に勉強してきたのだろうか?とか、
普通の社会生活から脱線をしてしまって一体何をしているのだろうか?
などと思うことはあっても、プラス思考になれることはほとんどありませんでした。
人間、なかなかプライドを捨てることは難しいので、
今でもこんな風に思うことがありますが、
一時よりは大分薄らいでいます。
少しは、
ありのままの今の自分を受け入れることができるようになってきたようです。

うつになると、
自尊心がなくなり、
そのくせ、プライドはそのまま、
という私のような人が結構多いのではないでしょうか・・・

自尊心とは、その名の通り、
自己の存在を尊重して大切に思う感情のことです。
この自尊心がなくなると、
自分自身の行動・考えを信用できなくなります。
当然、これに効く薬などあるはずもないですから、
なんらかの対応が必要になってきます。

根本的な解決となるのは、
今のありのままの自分を受け入れることのようです。
自分自身を受け入れるやり方が分からないなら、
有能なカウンセラーなど人から教わるべきです。

ただ、
とっかかりは人から教わっても、
この問題は最終的には他人が解決できないので、
いつかは勇気を出して嫌な自分自身と向き合わなければなりません。

自分の人生は面白くない、
こんな人生になるはずではなかった、
今の自分はとても不幸だ、
などという考えは自分が勝手に作り出した妄想に過ぎません。
そんな妄想に取りつかれている人生は勿体無いですし、
自ら幸せから遠ざかっているようなものです。

そもそも、
人間が幸せだと感じる理由は、
地位でもなく、
お金でもありません。
人それぞれ何に幸せを感じるかは違いますし、これは自由です。
それなら、
私は恵まれている、
いつも幸せだ、
今この時が幸せだと、
思えるようになった方が人生HAPPYです。



少し話が脱線しますが、
宝くじに当たった人を追跡調査した有名な研究があるそうです。
宝くじが当たると一気に幸福な人生に変わると考えている人は多いですが、
実際に宝くじが当たった人々は、
一時的に幸福感が増加しても、一年以内に幸福感は元に戻ることが分かっているそうです。

どんな経験をしようと、
良い経験であれ、悪い経験であれ、
何かの出来事で人は幸せ度(幸福だと感じる度合い)を変化させても、
時間が経てば元に戻るそうです。
ただし、これには例外が3つだけあるそうで、
①配偶者を失った場合(時間がかかる)
②慢性的な失業状態にある場合
③極度の貧困状態にある場合
だそうです。


これは実は、
「脳にいいことだけをやりなさい!」という書籍に書かれていた内容です。
幸せだと感じて生きていくコツは、「楽観的に」です。

「私って恵まれているなあ」 「私って幸せだなあ」
と思っていると、次から次へと幸せがやってきて、
「わけもなく幸せ」な日々を引き寄せられるそうです。

自分の恵まれていると思う点をいざ挙げてみると、
意外とたくさんあるものです。


長文になってしまいましたが、
自分の”今”を受け入れて、
毎日がHAPPYだと感じながら生きていく方が、どうも幸せに生きられるようです。


ここ最近、
社会復帰に向けて就職活動をしていましたが、
運良く内定をいただきました。
ここまで来れたのも、
カウンセリングの先生のお陰であり、
理解してくれた主治医のお陰であり、
そして、やはり何をさておいても、
支えてくれた家族のお陰です。
生活が変わることはストレスとなり、
一つの注意すべき時期ですが、
「楽観的」に考えるようにして、
”今その時”の幸せを忘れないようにしていきたいと思っています。
人生、一からやり直しというのも、
新たなことに挑戦できるチャンスです。
悪くありません。
ただ、
長い療養生活を送っていたせいで、
夏休みが終わる小学生のような心境ではありますが・・・

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●Thanks Comments

無題

いい文章ですね
その通りと思います。

中国に行きますと 貧困で恵まれない人が
多くいらしゃいます。
何の為生まれてこらされてたのだろうかと思われるような人が
いっぱいいらっしゃいます。
しかし皆さん必死にあえぎながら日本とは違うレベルの競争に
耐え生き延びています。
最近聞いた話ですが うつ病がとても増加しているそうです。
知り合いの中国人のお姉さんも広東省ですが入院されたとか・・・
鍼灸院の先生が北京留学中の話として同病患者が多いと述懐されていました。
経済発展段階の競争社会で特に多くなるような気がします。

原始的な貧しさだけでは ひどくはならないように思いますね。


何が幸せか?
どのようにしたら幸せか?
それさえ分かれば 病気は克服できそうですが・・・

もうこれ以上達観するには宗教の世界しかないかもですね・・・
親鸞・弘法大師・道元など 時間があれば勉強してみたいと
思っております。

幸福度①②③で列挙されているような状況が
訪れても 超えられる心の修行と申しますか心の持ちようを
安定させることが必要ですね。
まだ若いからダメです(体は古いでう・・・笑い)
ピンサン

From 【ピンサン ||2009.07.19 07:03編集

Re:無題

日本は便利な生活になってきていますが、
便利な世の中=幸福
とは必ずしもならないようです。
世界を見渡すと、
飢餓と戦い、
毎日が生きるか死ぬかの生活をしている人々が多くいます。
そんな現実を目の当たりにすると、
その時は同情のような感情が生じますが、
悲しいことに、どうしても人事のように受けてとめてしまいます。
そこから、
行動できる人は素晴らしいと羨ましく思えます。

幸せとは何か、
ということに一人一人が真剣に考えることが、
もしかすると、多くの人々の幸せ・平和につながるのではないかと最近思います。

From 【はちみつ】|2009.07.20 07:51

無題

私も病気になってから、幸せの固定観念があった事に気付きました。
答えは普通に暮らせる事なんですよね。
普通って簡単なようで、難しい。

今は病院だけじゃなく、自分で考えて運動を入れたりヨガは相変わらず日課ですが。
幅が広がりましたね。
私はまだ長い夏休み中だけど、確実に1歩づつ進めていけたら、多少寄り道してもいいやって。
余裕が持てるようになりました。
これも幸せ(*^_^*)

From 【うっこ】URL2009.07.19 08:03編集

Re:無題

病気に負けないで克服してやろうと一生懸命に努力することは、
時には奇跡も起こすということを難病の患者さんを例に挙げてテレビなどで放送されているのを時々見ます。
本当に、
病は気から、とよく言ったものですよね。
自力で治してやろう、病気に打ち勝ってやろうという気力は、
薬よりも効果が大きいと私は思います。

当たり前ですが、
人は必ずいつかは死にますから、
自分の人生を幸福な人生とするには、
日々のなんでもない日常を楽しく幸せだと感じて過ごすことが非常に大切なのかもしれないと最近思います。

From 【はちみつ】|2009.07.20 07:48

無題

御元気になられたようですね。
身の丈の幸せというと消極的ですが、小さいことで幸せを感じられるとこは
素敵な人生だと思います。
転んでも、まだ未来はあります。
肩の力を抜いて、前を向いて生きてくださいね。

From 【さくら咲く日】 ||2009.07.19 16:36編集

Re:無題

ありがとうございます。
ブログのタイトルが変更されたようですが、
息子さんもお元気になられたようですね。
さくら咲く日さんも、お体は大事にしてください。

おっしゃるように、
小さなことで幸せを感じるということは、
なんとなく消極的な考え方で、
身の丈の幸せという風に捉えることもできますが、
この辺りは、簡単ではないと私は最近思います。
人間はどうしても様々な欲望があるものですが、
もっと、もっと、とどうしても求める傾向です。
もっともっと症候群などとも言われてもいるようで、
これはいつまで突き進んでも完全に満たされることはないそうです。
この考えがあったからこそ、
日本は便利な生活になってきたのかもしれませんが、
幸せとは比例してきていないと最近よく聞きます。
なんでもない日常、
というのは実は一番幸せな時間なのかもしれませんね。

From 【はちみつ】|2009.07.20 08:01

18日非公開コメントをされた方へ

コメントありがとうございます。
うつ病はまだまだ世の中に正しく理解されていませんし、
治療法も医師によって方針がまるで異なることもあります。
患者や家族にとって非常に厳しい病気です。
本当に苦しいと思いますが、
諦めずに立ち向かえば、
必ず良くなると思います。
ですが、
時には疲れてくるものです。
無理のしすぎは禁物ですから、
焦らずにゆっくりと治療していくことが非常に大切だと私は思います。
あまりお力にはなれないと思いますが、
私が行ってきた治療に関することで何か関心がございましたら、遠慮なくお尋ねください。

From 【はちみつ】URL2009.07.20 01:20編集

無題

健康ほすとと申します。

最近、心の健康かいてます。

心折れそうなとき、
遊びにきてください。

From 【健康ほすと】URL2009.07.20 23:16編集

Re:無題

初めまして。
面白いお名前ですね。
お互い健康のために頑張りましょう。

From 【はちみつ】|2009.07.21 21:10

無題

内定をいただけたんですね。
おめでとうございます。
うつで退職し再就職はかなり厳しいと思いますが、
決まったとはすごいです。
さすがはちみつさんです。

はちみつさんが書いていることはその通りだと思います。
うつになる人はプライドが高い人多いですよね(^_^;)
そして、楽観的に物事を考えられなくなってうつになっていくんだと思います。

From 【けん】URL2009.07.20 23:24編集

Re:無題

病気の治療は、マイペースが一番です。
マイペースというと、ゆっくりとしたイメージがありますが、
その人その人に適したペースでというのが本来の意味ではないかと思います。
うつになると、確かに楽観的に物事を考えられなくなっているのだと思います。療養中は自分自身と向き合う良い機会ですよね。
けんさんも、必ず良くなります。
回復につながる有効なことを何かされているでしょうか?
お互いに日々の生活頑張りましょう!

From 【はちみつ】|2009.07.21 21:06

無題

内定おめでとうございます!!
よく頑張りましたね
このご時勢の中 内定を得るのは難しいこと
それなのにはちみつさんはやり遂げましたね!!
就職してから大変だとは思いマスが うつ病を克服したはちみつさんなら大丈夫な気がシマス

有酸素運動
最近 ヨガ教室に通おうかと思ってイマス
ヨガも 有酸素運動になるのでしょうか?
今まで全然 カラダを動かしてなくて カラダの為によいこと うつ病に良いことを全く実践してこなかったので
ちょっと重い腰をあげての決意です

それから 幸せの価値観
仰る通りだと思いマス
私は大きな幸せにしか目を向けてきませんでした
小さな幸せ ささやかな幸せを無視してきていました
気付いてなかったのかもしれません

でも 自殺未遂をして 家族の有り難味を知り
家族と過ごすだけの時間にも幸せを感じることが出来るようになってきました
今まで 家族はウザイだけの存在でしかなかったのです…
今はとっても頼りにしていますし 信頼もしています
小さな幸せだけど 周りをよ~く見渡すと案外転がっているものですね^^

長くなりましたが これからの社会復帰頑張ってください!!
応援しています

From 【じゅり】URL2009.07.22 06:21編集

Re:無題

ありがとうございます。
既に研修が始まっていまして、
久しぶりの仕事をしています(笑

ヨガもやり方によっては有酸素運動になるのではないでしょうか?
軽い負荷を長時間体にかけてやると有酸素運動となるようですから、
ヨガも長時間(30分以上くらいですかね?)やると有酸素運動になると思います。ストレッチするので冷え症改善などの体質改善効果もあるので良いと思います。
なかなか自分一人だけの運動は長続きしないことが多いですから、
思い切ってどこかに通うというのは良いかもしれませんね。

人生の幸せについて、
私も、大きな幸せ(仕事で成功とか、財産を築くとか)に目が行きがちでしたが、必ずしも地位のある人・財産を築いた人が自分の人生は幸せだと感じているわけではないと最近になってようやく理解できてきたところです。
そういう人達はさぞかし幸せだろうと考えてしまいますが、実際には他人の芝生は青いという状況に近いのでしょうね。
かと言って、仕事はそこそこにするとか、貪欲になって一生懸命に頑張ることをやめるというのではなくて、例えばお金持ちになることだけに必死になって、実際に財産を築けたとしても、意外と幸福感は長続きはしないでしょうね。逆に目標がなくなって、燃え尽き症候群になるかもしれません。

おっしゃるように、小さな幸せ、ささやかな幸せというように感じられるかもしれませんが、私はその表現は少し違うと思います。小さな幸せ、ささやかな幸せだと思える事柄に限って、お金では買えない幸せだったりします。自分の夢や目標の実現に向かって努力をするというのは大切だと思いますが、それとは別に、なんでもない日々の生活の中で、「今が幸せだ」と意識して感じていくと、幸せだと思える時間が多くなり、物事をプラス思考に考える癖をつけることができるのではないでしょうか。
(人間の脳にも、考え方の癖があるそうですから、生きていくのに楽しい癖をつけたいものです。)
自分の生活・人生が幸せだと感じている基本レベルを底上げしていくと言えば良いのでしょうか。
私は最近、意識して感じるようにしているところです。
確かに、なんとなく楽しい時間が増えてきたような気がします。

From 【はちみつ】|2009.07.22 21:03

無題

はじめまして。ブログを読ませていただいて、目が覚める思いです。私は悲観的で内向的な性格で、人間関係などで辛くなることが多いですが、それが当たり前になっていました。毎日があまりに憂鬱で、生きているのがつらく、病院に行ければ、うつ病と診断が出るように思います。(精神科にいくと、保険加入など色々なところに影響が出てくると聞いたことがあり、行けずにいます。)塞ぎ込んだ毎日には、考え方を変えるとか変えられるという発想がありませんでした。簡単には変われないでしょうけれど、自分で気を付けていけば、少しずつ考え方や性格を変えていけるのかなと気づかせていただきました。ありがとうございました。

From 【あや】 ||2012.03.08 20:00編集

Re:無題

初めまして。
たいしたことも書けていませんが、
何かの参考にして頂ければ幸いです。
自分で自分の文章を数年経って読むと、なるほどと、
気づくこともあります(笑)

From 【はちみつ】|2012.03.10 22:57

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はちみつ
性別:
男性
職業:
社会復帰をして現在会社員
趣味:
犬、ドラマ・映画鑑賞、水泳
自己紹介:
30代。
2006年に家族の不幸がきっかけで仕事が出来なくなり、うつ状態と診断される。
前職は休職後、退職となり、
約2年間治療に専念。
症状としては、抑うつ、自律神経失調症。
一時は、統合失調症も併発。
薬の副作用に悩まされ、
(薬を信用していない事もあり)
薬に頼らない病気の克服を目指してきました。
最近は症状もなくなり、
社会復帰(再就職)をして再発に気を付けながら生活をしています。
うつは治る病気だと、よく言われます。
その通りだと思いますが、
ただ薬を服用して休んでいてもなかなか回復に向かわないと感じている方は多いのではないでしょうか。
私は、適切な治療と、克服のための行動が重要だと思っています。
私のブログが何かのお役に立てると幸いです。

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