人が生きる意味
2008.08.01 |Category …曇り
多くの方は考えるのではないでしょうか。
「人が生きる意味」について。
自信を持って答える方もいらっしゃると思います。
ただ、鬱状態に陥ってしまった方は、この事について本当に深く考えてしまうのではないかと思います。
それで考えてしまう事が、
自分は生きている意味など無い・・・とか。
私も、悩んだ頃がありました。
今でも自信を持って言える答えは見つかっていません。
鬱になる前までは、普通に働いて、遊びにいって、それなりに忙しい生活を送っていたので、あまり考えなかったように思います。
カウンセリングを受けている方は、多くの方がカウンセラーから
「人が生きていく意味を深く考えても、答えは見つかりませんよ」
と言われているのではないでしょうか。
確かに、その通りかもしれません。
人は、生まれると同時に死ぬという運命もまた背負って生まれてきます。
学校の成績が良くても悪くても、生まれた家が裕福でも貧しくても、
世の中で有名になっても、ならなくても、財産を築く事が出来ても、出来なくても、
誰でも、いつかは死にます。
これは誰にでも平等(?)に持っている運命です。
私は運命というものは、あまり信じませんが、この運命は疑いようがないですね。
更に、人間だけが自ら命を絶つ事も出来ます。
日本は一年間の自殺者が3万人を超えているそうです。
単純に考えても、一日に80人以上・・・
未遂者は、その10倍とも言われています。
私も入りますね・・・
命を絶とうとしたり、自傷行為をすると、
(自傷行為にも自殺願望が無い事もありますが)
周りは、何故そんな事をするのか?
と驚くでしょう。
ですが、それは本人にしか分からないのですよね。
私も何度か経験がありますが、独特な思考回路(?)になっていたような覚えがあります。何か、そうしなければならないという強迫観念に近いものがあるのかもしれません。
最近、家族から、「そういう行為をする人は、苦しすぎて、自分をなんとか守る為にやっているのではないだろうか」と言われ、
深く考えされられました。
確かに、そうかもしれません。
ただ、自分では頑張りすぎたと思えないのですが、周りからは頑張りすぎたから疲れすぎてしまって、少し休めばいいと言われたりするんですよね。
(家族の理解が得られない方は、本当に大変だと思います。また、職場はどこも、あまり理解してくれない傾向でしょう・・・)
いやいや、まだそんなに頑張っていないけど。
と思うけれども、それが鬱病患者の問題らしいです・・・
それで、本当に頑張っていると、気付くと限界・・・
ここでやっと自分で気付いたりするんですね。
もしかして、かなり自分は無理していたのかな・・・と。
薬でも副作用として希死念慮が強まる事も医薬品の添付文書にも記載されていますから、注意が必要ですね。
抗うつ薬による治療開始直後には年齢に関係無く自殺の危険が増加する危険性があると、FDA(アメリカ食品医薬品局)からも警告が発せられているようです。
思い返すと、抗うつ薬を服用していた時に、未遂騒動を私は起こしています。ただ、抗うつ薬の種類によっては気分が良くなった時もありましたから、正直、抗うつ薬は良かったのか悪かったのか分かりません。私にとっては。
とにかく、薬の副作用と戦っていたのは覚えています・・・
ここ最近は、抗うつ薬をやめて(医師に無理を言ってですが・・・)
安定はしてきているように思います。
人が生きる意味を考えるという、無駄な努力もやめています。
まだ、心から楽しいと思える事はありませんが、
テレビが最近面白いと思えるようになってきたので、進歩だと感じています。
希死念慮も小さくなって、最近は大きくなる気配は見せません。
もう少し体調を整えてから、ゆっくりと動き出していきたいと思っています。
焦ってきたりもするのですが、なんとかなるでしょう。
焦っても良い事は何も無いと自分に言い聞かせています。
悩んでも、どうしようもない事は悩まないのが一番!
そこを悩んでしまうと、ますます治りが遅くなりそうですから。
(と、また自分に言い聞かせながら書いています・・・)
●Thanks Comments
はじめまして。
私は30歳でゆみと言います。
ブログ読ませてもらっています。
私よりも沢山の経験をされてるんだなと思って参考にさせてもらってます。
今私は過去の経験から病院に行けないでいます。
19歳の時に会社に勤めていたのですが無断欠勤するようになりリストカット等をするまでに至って、見かねた友人の母親に心療内科に連れて行ってもらったのですが…
すでに仕事を辞める事が決まっている状況だったので、その病院の先生に「辞める事が決まっているのなら問題ない」と何もせず帰されたことに訳がわからない状態で、しんどい事が解決されなかったのを覚えています。
それからは「自分の甘えがいけないんだ」と思って過ごして来ましたが、何度も就職しては辞めての繰り返しです。
今もそうですが、まさにここで読ませてもらっている事が痛くわかります。専門家に聞いた訳ではないので原因や対処法がわからなくて毎日不安です。
昨日も唯一の理解者だと思っている人に「甘えてる」と言われて落ち込みました。
苦しい気持ちをどうにかするためにも病院に行こうと思うのですが、予約が1ヶ月先でないと取れかったりとそれだけで落ち込みますが、なんとか探そうとしているところです。
ずいぶん長い文章になってしまいました。
読んで頂いてありがとうございます。
Re:はじめまして。
うつ病関連の病気はまだまだ理解されないことが多いです。
相性の合う、良い医者と出会えると良いのですが。
意外と現実は難しいようです。
根本的に治る画期的な薬が出てくるのももう少し先でしょうね。
心理療法は民間療法だとバカにする医者もいますが、
その心理療法で良くなった患者が多くいます。
おすすめします。
7月4日、5日に非公開コメントされた方へ
はじめまして。
何年もうつ病を患うのは大変つらいものです。
あせらず、ゆっくりと少しずつ回復につながることを継続していけば、
きっと良くなります。
ただ、人間はどうしても怠ける動物のようですから、
目標だけはしっかり持った方が良いと思います。
私の場合は、
「うつ病なんかには負けない!絶対に治す!」
と強く思うようにしていました。
私も一時期は死ぬしかないという思考にとらわれて、
大量に眠剤を飲んだり、
包丁を持って手首の動脈を切ろうと試みたりしました。
そんな状況から抜け出すことができて、
「うつ病には負けない!」と思えるようになったのは、
ブログでも書いているマインドフルネスという心理療法の先生から、
必ず良くなります!と断言されたからなんですけどね。
なかなか自分一人だけでは難しいです。
手助けをしてくれる人が必要だと思います。
「運動したい」
と思われているとのことですが、それが回復への第一歩だと思います。
まずはちょっと10回ほどスクワットをしてみる、
腕立て伏せを10回してみる、
そんな行動に少しずつ移せたら更に回復へ向かうことと思います。
あとは、「うつなんかには負けない!」という気持ちです。