うつ病は完治すると思います
2010.10.31 |Category …晴れ
以前と比べると本当に良くなったと実感します。
もしかしたら精神科へ入院していたのも夢なのではないかと思うときもあるくらいです。
つらかった日々の記憶は薄れているのですが、
それでも、
全身に鳥肌を立てて冷や汗をかき動けなくなったり、
焦燥感からセルシンやデパスを飲んでいたり、
死ぬしかないと思いこみ行動に移したことなどを、なんとなく覚えています。
今思うと、
本当に自分だったのだろうかと、
半信半疑になることもありますが。
回復に向かい出したのは、
家族がインターネットでたどり着いたマインドフルネスという心理療法でした。
それまでは、
薬が増えていくばかりで、
なかなか良くならなかったそうです。
この心理療法と出会い、
呼吸法や運動をすることの大切さを知ったのですが、
なによりも、
良くなります!と心理療法の先生から最初に言われ、
とても気持ちが軽くなったのを覚えています。
(私もいつかはこの心理療法を広める活動に参加したいですね。)
リストカットを繰り返し、
精神科の閉鎖病棟へも2度入院し、
そんな私がここまで回復したのですから、
うつ病は、必ず治る病気だと思います。
ただし、
薬だけでの治療はまだまだのように感じます。
当時、病院の主治医から雑談の中で、
「治療には限界を感じることが多いですよ」
と面と向かって言われたことがあるのですが、
これが私の薬に対する考えが決定的なものになってしまいました・・・
脳が100%解明されれば、
うつ病を根本的に治す薬が出てくるのでしょうけど、
残念ながらまだまだ先のようです。
「最小限の薬」+「認知行動療法」や「マインドフルネス」のような心理療法が、
現時点では回復への一番の近道だと思います。
薬と同様に心理療法も合う合わないがあるでしょうし、
これが絶対に誰にでも良いというのはないと思いますが、
私にはマインドフルネス心理療法が合ったようです。
知名度があるのは臨床心理士の行う認知行動療法かもしれませんが、
私には合いませんでしたし、
意外と、
日本人にはマインドフルネスのような禅の考えが合う人が多い気がします。
もっとも、
医師は薬物療法以外のことには消極的ですし、
まったく話にも出さない医師も多いようですが。
有酸素運動がうつ病の回復にとても良いというのは、
医者は思っていても最初から絶対に強く薦めないでしょうね。
私が医者の立場だったら、
薬をたくさん出した方が儲かりますから、絶対に言わないでしょう。
おそらく薬をたくさん出すでしょう。(笑)
私もまだ回復したばかりですので、
(心理療法の先生からは完治だと言われますが)
今後再発に気をつけながら、
できるだけ楽しく毎日を送っていきたいと思います。
●Thanks Comments
ありがとうござました。
コメントをいただいて、お元気なはちみつさんの様子にも
すごく嬉しく感じました。
あきは、まだ夜不安になることがあり、昨日も「いらいらするの」
と言っていました。
そうは言っても、昼間は普通にしていますし、いたって元気です。
少しずつの回復だと思っています。
私のブログでも、はちみつさんのこちらのブログを紹介させて
いただきました。
お仕事お忙しいとは思いますが、お体に気を付けて!
コメントありがとうございます。
あきさんが少しずつ回復されているようで大変嬉しく思います。
今はどうしても波はあるかもしれませんが、
きっと症状が気にならなくなる時がくるでしょうね。
うつ病にはマインドフルネスが一番効果があると私は思います。
うつ病になると、
休養をして薬を飲んで、という受け身の治療法がほとんどかと思います。
(これが再発率が高いと言われている原因のようですね。)
薬は特効薬と呼べるものはありませんし、対症療法的なものしかありません。
患者やその家族は時間が経ってからその事実がやっと理解できるのでしょうけど。
最近、「脳からストレスを消す技術」という書籍を本屋で少し立ち読みしました。
まさに、
マインドフルネスとほぼ同じ内容でしたので驚きました。
マインドフルネスでは、
患者の行動、努力で病気を治すというところに重点を置いています。
これが自信にもつながり、
自分は頑張って病気を克服した、
これを実践していれば病気の再発にもつながる、
という考え方になります。
確かに私も、
今でもストレスを感じると呼吸法を行ったり、
自己を洞察したりします。
なんとなく気分の低下があっても呼吸法や運動を行えば、
調子が良くなることを理解していますので深刻に悩むことはあまりありません。
もっと、
マインドフルネスが広まって欲しいものです。
はじめまして
うつになって2年になります。その間薬を飲んでいた期間は7カ月×2.
今はまた飲み始めています。
自己洞察とはどのようなものでしょうか?
Re:はじめまして
うつ病はつらいですね。
私は数年うつ病を患っていましたので、つらさは理解しているつもりです。
もし、マインドフルネスに関心がありましたら、一度専門のカウンセラーの方のお話しをお聞きされると良いと思います。
自己洞察瞑想療法というのが私が受けて実践してきたマインドフルネス心理療法の一種ですが、
奥が深く難しいため、実は私は全てを理解できていません。
分かる範囲で簡単に言いますと、
問題になっている思考を洞察して、
主に呼吸法を行いながら心の使い方を自ら学ぶということです。
難解ですが、
右上のマインドフルネス心理療法のリンク先に、私がお世話になったNPO法人のホームページがありますので良かったらご覧になって下さい。
私は理論については病気の頃は特に頭が回らなかったのであまり理解していませんでしたが、
とにかく呼吸法を行いながら自分の症状・思考を観察する、リズム運動を行う、ということをやっていました。
薬はご存知かと思いますが現在のところ特効薬というのは存在しません。
セロトニンの分泌量が少ないとか、セロトニン神経が弱っているとかと言われて分泌量を増やすような薬が多いようですが、他の箇所の脳の機能の低下も最近では指摘されています。
数年、うつ病と戦ってきましたが、薬だけの治療は今のところ限界があります。
この辺りを説明しない医師側にも問題はあると思いますが、
「うつ病は心の風邪」、休息をとって薬を飲めばすぐに治るというような誤った認識が一番の問題です。うつ病は単なる心の風邪だと言うのは、もう時代遅れです。
甘くみていると長期化して治りにくくなります。数十年治らないで薬を飲み続けている方もいます。
マインドフルネスだとか、自己洞察瞑想療法だとかという治療法に対しては、まだまだ広く知られていないので不信感を持つ方は多いと思います。
ですが、ある程度長くうつ病を患うと、
薬ではうつ病は簡単には治らない、薬物治療によるうつ病再発率が非常に高い、
ということが分かってきます。
カウンセラーの方も増えていっている様ですので、今後はますます広まっていくものと思います。
ありがとうございます
早速丁寧にお答えくださってありがとうございます。
小さいこどもがいるのに今朝からやる気がおきず、最低限の家事をしてほとんど横になっていました。
本来はとても元気で動くタイプだったので今の状態が信じられなくとてもつらいです。
でも希望をもち頑張りたいと思います。
Re:ありがとうございます
お互い、希望を持って頑張りましょう。無理し過ぎずに。
セッション課題を受けるにあたって
こんにちは.
私は内因性うつ病と社交不安障害(対人恐怖)を持つ者です.
1月より山梨の方でセッションを受けることになり、現在,課題をこなしているのですが,昨年末まで入院し,今年の初めから復職もしました.しかし,仕事場で症状(対人緊張など)が出現してしまい,その疲れから,帰宅後も中々課題が遂行出来ません.
この際、今年はマインドフルネス心理療法に専念した方が良いのではないかと思うのですが,どう思われますか?
Re:セッション課題を受けるにあたって
私と同じマインドフルネス仲間ですね。
私は今では呼吸法と運動は生活の一部のようになってしまいました。
マインドフルネスは奥が深いです。
理論はとても難解ですので、いまだによく理解しておりませんが。
マインドフルネス心理療法に専念されるというのは、
職場を再度休職されるということでしょうか?
私の場合は職場の理解が無く、ほぼ強制的に退職となりましたので、
そのおかげで(?)一日中マインドフルネスに専念することはできました。
ですが職場はできるだけ辞めない方が良いですね。辞めると再就職の準備や新しい職場など色々と大変です。
仕事を続けるのが難しいほど体調が悪いのでしたら、
退職をされずに、
可能な限り休職をされて、休息をとりながらマインドフルネスが良いと思いますが、
私はおだやかさんの置かれている状況が詳細に分かりませんので、これ以上無責任なことも言えません。
マインドフルネスのカウンセラーやご家族にご相談されてはいかがでしょうか。
マインドフルネスは薬と違いますのである程度継続が必要です。
当然、個人差もあるでしょうけど、
目に見えて変化が分かるのに1~3カ月はかかるかもしれません。
ですが、呼吸法などをものにしてしまえば、
安定剤にもなりますし、眠剤にもなります。
無題
はちみつさん、早速ご返事頂きましてありがとうございました.
確かに、私のような質問をすれば答える方は困惑されるでしょうね.
最終的には自分で決めることですよね.
職場はある程度時間調整してくれると思うので(今は半日行ってます)また、職場とも相談してどうするか決めたいと思います.
これからもマインドフルネス仲間としてよろしくお願いします.
Re:無題
理解のある職場です。
うつ病は自分自身を冷静に見ることができなくなったり、
適切な判断もできなくなったりしがちでしょうから、
良くなるまではなるべく仕事は無理をしないで、
回復につながることを優先した方が良いかもしれませんね。
頑張っているという実感がなくても、結構無理している人が多いと思います。
無題
まさにはちみつさんのおっしゃる通りで、勤務中は仕事に集中することに一杯一杯だったので、呼吸法など抜けてしまいました.まさに、「思考に呑み込まれた状態」でした.勤務後の精神的疲労は半日でも相当なものでした.
連休明けに主治医と相談し、勤務時間などを決めて、仕事をしながら課題をこなしてゆこうと思います.
呼吸法の短期的効果は実感出来ているので、後は如何にストレスに対して、実践出来るかということだと思います.
私の場合は再発を繰り返して、もう18年以上経つので、完治はしないかもしれませんが、それでも社会生活を営む上で支障が少なくなるようにじっくりやっていきたいと思います.
今後もよろしくお願いします.
Re:無題
お互いに、焦らずじっくりやっていきましょう。
楽しい人生となるように。
はじめまして
僕はパニック障害で、独学でマインドフルネスの実践をしております。
はちみつさんのブログは大変参考になり、また励みにもなっています。
よろしければ、リンクを貼らせていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Re:はじめまして
独学とはすごいですね。
一人だけでマインドフルネスを実践するのは難しいと言われています。
リンクはご自由にどうぞ。
最近、マインドフルネスをやっているとか、やり始めた、という方が多いです。
結構、有名な治療法になってきたのかもしれません。
マインドフルネス仲間として今後ともよろしくお願いいたします。
はじめまして
はじめまして
私はうつ病歴5年、昨年からの一年間はパニック障害とPTSDの症状に悩まされています。
薬物過敏症のため、抗鬱剤はどれも副作用の方が強くでてしまい、試しては飲めないの繰り返しに疲れ、絶望さえ感じてます。
PTSDは、家族問題が原因でありながら、自宅にしかいられない状況の中で、気持ち的にも追い詰められて…色々な症状がどんどん悪化しています。
もう、ダメなのかと。。。
そんな中、お薬に頼らず病気を克服された方がいる!
その事実だけでも、生きる希望が湧いてきます。
マインドフルネスは私も以前から興味がありました。
ただ、直接セッションを受けるのは難しいので残念です。もっとこの療法が各地に広がればいいなと、切に願います。
独学でもできるものでしょうか?
はじめまして
数週間我慢して飲めば体が慣れてきて大丈夫になるという意見も聞きますが、
私は薬が合わない体質だったようです。医者からも言われました。
薬に対しての体の反応が私とよく似ていますね。
私のブログをご覧になって希望が湧いてきたと言われると大変嬉しくおもいますが、
さくらさんが色々と探され、行動していらっしゃるということは、
うつ病患者にとっては大きな前進です。
改善、克服に向かっていらっしゃると思います。
私はネットで調べたり人のブログを読んだりもできませんでした。
ただ、体を揺らしながらアイスクリームを夜中に食べていましたので・・・
「病は気から」と言いますが、
うつ病はこの気がダメになるので厄介です。
自分が治りたいのか、消えて死んでしまいたいのか、どうしたいのか分からなくなります。
希望が湧くというのは大変な前進です。
私の場合ですが、
マインドフルネスを教えることのできるカウンセラーは近くの地域にいませんでしたので、
月に一度くらいの頻度でカウンセラーのもとへ行き指導して頂き、
あとはメールなどのやりとりで自分で実践をしていました。
地域的に頻繁に通うのが難しくても、
マインドフルネスは自分で日々実践をしていくものですので大丈夫だと思います。
ある意味、やり方を教えてもらって、
あとは自宅で自習をするというところでしょうか。
ですが、やり方は教えてもらわないとできませんので、
月に一度か、2か月に一度くらいは通う必要があるでしょう。
こればかりは文章だけでは難しいです。
私は自分で治療法を探す気力もなかったため、
家族が色々調べ、行き着いた先がマインドフルネスだったのですが、
最初は話を聞くだけ聞いてみようとしか思っていませんでした。
変な話だったらやらない、と思いながら電車で向かった記憶があります。
結局、命を救われることになったんですけどね。
やってみてマインドフルネスが合わないという人も当然いると思いますが、
もしかしたら人生を好転させるものかもしれません。
ご自分に合わなかったら違う治療法を探せばいいだけです。
一度、カウンセラーへご相談されてはいかがでしょうか。
ご紹介もします。
個人的な意見ですが、
うつ病などの薬は、ご存知のように根本的に治す画期的なものは現在存在しません。
セロトニンやノルアドレナリンが不足しているということで、
見かけの量を増やすものなどの薬はありますが、
まだまだ脳には解明されていない事柄が多く、
うつ病になる原因すらよく分かっていません。
薬も、
脳のどの部分にどんな作用があるのかよく分からないけれども効果があるらしい、
ということで使われているものも多くあります。
脳自体が解明されていない部分が多いですから当然かもしれませんね。
うつ病は通院をして薬を飲んでいれば治ると考えている人がまだまだ多くいますが、
間違った常識だと思います。
はじめまして
マインドフルネスを調べておりまして、
こちらのブログにたどりつきました。
わたしはうつ病で再発を繰り返しておりまして、
認知行動療法など勉強しておりますが、
マインドフルネスも勉強しはじめました。
こちらのブログで実践された様子を拝見させてもらいたいと
思います。
貴重な記録にたいへん感謝します。。。
Re:はじめまして
マインドフルネスは日本で翻訳されてまだ日が浅いらしく、
資料が少ないそうですね。
私も機会があればちゃんとした理論を勉強してみたいと思います。
私のブログは、その日その日をただ綴ってきただけなので
参考にはならないかもしれませんが・・・
ただ、
日本人は、あらかじめ行動する事柄が決められていて、
それを実践していくということが得意な人種のようですので、
(日本の教育がそんな風に育てるようですね・・・)
今後、益々マインドフルネスは日本で広まっていくものと思います。
飲み会の憂鬱
はちみつさんこんばんは。
今日は会社の新人歓迎会で、自分もリハビリ出勤中の身で新人として紹介されました。
飲み会は何度行っても楽しめません。
きっと他人と比較する視点が残っているんでしょう。
でも前よりも気にしなくなったのは、呼吸法で自己洞察出来るようになったからだと思います。
世の中を生きてゆく上で辛いことや苦手なことは誰でにでもあると思います。
周りは皆幸せそうに見えますが、それでも皆それぞれの苦悩をしょって生きているんだと思います。
飲み会が辛くても、自分の精一杯のことはしたいと思います。
あとは、お酌の時に、なんか、自分のことを皆知ってるもんですから、何か1枚壁を隔てているように思いました。どうせ、うつ病なんか理解されないだろうなと。
でも、それは全て自分の妄想であるのでこれも捨てることにしました。
自分にとって有益でない思考や気分は観察して捨てるようにします。
自分は変わらないし、というか、自分というものはないのですね。
もっと、マインドフルネスに生きたいです。
取り留めのない文章失礼しました。
Re:飲み会の憂鬱
会社の飲み会というのは、仕事だと思います。
私も好きではありません。
仕事だと割り切るしかありません。
ただ、お酒はとても好きで、飲んでしまえば結構楽になってきますので、
その点、お酒が好きで良かったと思えます。
気を使えない奴だなぁ、と思われているのかもしれませんが・・・
呼吸法を行いながら自己洞察をすることは、
マインドフルネスの中でも非常に重要なことですね。
最初は、
たかが心理療法と思えますが、
意外と、幸せだと感じながら楽しく生活していくヒントだったりします。
人生を生き抜いていく方法だったりします。
マインドフルネスは、仏教発祥のインドの仏教と考え方が同じようです。
(日本の一般的な仏教とは考え方が違うようです。)
「自分」というものは無い、
という考え方ですが、
いつかはそんな領域に達してみたいと思いますが、
修行が足りませんので、今のところまだまだです・・・
私の方こそ、取り留めのない文章失礼しました。