私が受けている心理療法
2008.08.09 |Category …曇り
うつ病で最も苦しいのは、希死念慮と戦う事でしょうか・・・
体が鉛のように重く感じるというのもあります。
無気力もあります。
他の病気を併発する事もあります。
(統合失調症を併発した時は、酷かったです・・・)
やはり、休息をとる事が一番だと、どの本を読んでも書いてありますね。
私も、休息をとる事で、ここまでやっと来る事が出来たと思っています。
まだ暗いトンネルから出た感覚は無いですが・・・
前にも書きましたが、本当に体を動かさずにゴロゴロしている休養は、長くても2~3ヶ月だと今でも思います。
今も、無気力感や体が鉛のように重く感じたりしていますが、1~2年前と比べると気分が良くなって、心境も変わってきたと思えるようにまでなりました。
この調子で治れば良いのですが、折れ線グラフのように上がったり下がったりですね。
私が今言える一つの転機は、家族が調べてくれた少し珍しいカウンセリングです。
それまでも、病院の認知行動療法のカウンセリングは受けていました。
(カウンセラーの方が病院に在籍されていたので、一回約1時間で数百円でした)
普通、日本のカウンセリングは患者の話をよく聞く傾聴型のタイプが多いと思います。そして認知行動療法などなら、問題点を指摘され、少しずつ改善していく、といったものが多いのではないかと思います。
(他にも、森田療法などありますが、私は知りません)
ただ、多くが考え方を修正しようとするものが多いのではないでしょうか。
(違っていたらすみません)
日本で盛んに行われている認知行動療法などが合う方なら、問題ないと思います。
ただ、人間はなかなか考え方を変える事が出来ないのですよね。
特に性格は。
私は、無理でした。
そんな時、ちょっと変わったカウンセリングと出会い、少し遠い所へ行く事になりました。
認知行動療法とは異なります。
今でも色々と教えて頂いていますが、
基本的には、自分を否定しない事と、「呼吸」です。
性格的なものは変える事は容易ではないので、変えようとしなくてもよいのです。
ただ、
マイナス的な思考があっても、その思考を嫌わない。
嫌えば嫌うほど、嫌になるので、そういう思考も自分だと受け入れられるように。
何かの症状が嫌だと思っても、その嫌だと思う感情を自分で観察する。症状が落ち着いてくるまで観察し、その症状はずっとは続かないと認識する。
感情は自分の中の単なる思考であると考えて、つらい感情とはあまり相手にしない。
(説明するのは苦手なので、少し違うかもしれません・・・)
簡単に書きすぎましたが、
こんな風な事が出来るように与えられた課題を実践していきます。
言われる通りに実践してみると、意外と効果があると感じました。
一番重要なところは、呼吸法です。
深呼吸のような意識的な呼吸をし続けます。
嫌な感情が出てきたら、意識的な呼吸をして嫌な感情を観察します。
何度もするうちに、そのうちあまり嫌だとは思わなくなってくるのですね・・・
私は、希死念慮、鳥肌に悩まされていましたが、ここ最近ほとんど気になりません。
希死念慮はありますが、かなり小さくなっていて、鳥肌も相変わらず立っていますが、どうでもよくなりました。
ゆっくりと呼吸をして、特に吐く息が長いと副交感神経が優位になるようです。
リラックスしている時は、人間は自然と吐く息が長くなっているそうです。
このカウンセリングでとても救われました。
深呼吸の一種でしょうか。
緊張している時、ゆっくりと深呼吸を何度もすれば和らぐと一般的に言われています。これは誰でも知っていると思いますが、これと似ているような気がします。
おそらく、呼吸を通常とは異なるゆっくりな方法で行う事によって、強制的に副交感神経を優位にさせ、リラックスした状態にしているのだと思います。
最近、ヨガに行く機会があったのですが、ウジャイ呼吸というのを教わりました。これは、吸う息、吐く息が1対1ですが、吐く息に力を入れます。その為か、リラックスして落ち着いてくる気がします。呼吸についてネットで検索すると、様々な情報があります。
それだけ呼吸は重要だという事なのでしょう。
全ての方にこの心理療法が、相性の合う治療法だとは思いませんが、
色々と試してみたけれども、症状が改善されずに悩んでいらっしゃる方は検討されても良いと思います。
私が実践しているこの心理療法の名称はマインドフルネスというものです。
欧米では、盛んに行われている心理療法の様ですが、日本ではまだほとんど広まっていません。
発祥は、何故か仏教らしいです。
やはり呼吸と言えば東洋なのですかね。
東洋の神秘とやらかもしれません・・・